ネットのトレンド研究から、「やさしい世界」を作りたい-武蔵大学・粉川一郎教授の研究 (5/11ページ)

学生の窓口

研究テーマは「ボランタリー・アソシエーション」である!

粉川教授 というわけで、2001年前後から、外からは「NPO関連の専門家」と見られるようになったのです。

もちろん根っこには「ネットワークコミュニケーション」についての思いがあるので、それも大事にしていますし、その研究を行うゼミも持っていますが、ネットワークコミュニケーションの研究者としての粉川といっても、恐らく誰も知らない(笑)。

そういえば聞いたことがある……という方はだいたい映画評論家の粉川哲夫先生と勘違いしている(笑)。

ですので、ネットワークコミュニケーションについては、学生と一緒に授業をやりながら研究をしている、というのが実態ですね。

――毎年、トレンドをいち早く捉えた研究報告書を出していらっしゃって、この点は素晴らしいと思うのですが。

粉川教授 毎年、研究室の研究テーマは、学生たちが話し合って決めていて、学生に任せているのです。

――なぜですか?

粉川教授 ネット上のトレンドというのは、やはり若い学生たちの方が敏感に捉えます からね。

――NPO研究も含めて、粉川先生の研究に根差しているのはやはり「ネットワークコミュニケーション」と考えていいのでしょうか?

粉川教授 「ボランタリー・アソシエーション」※3ですね。

インターネットだってみんなで自発的につくり始めたものですよね。別にお金もうけをしようと思ってつくったものではありません。「こういうの面白いよね?」という流れの中で出来上がり、運営もみんなで自発的に行っていたものです。

まあ実際には途中でアメリカの意向が強く働いたりとかいろいろありましたけどね。元々は「ボランタリーな人々がボランタリーのネットワークを作って何かをする」。そのような考え方に根差しています。

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