ネットのトレンド研究から、「やさしい世界」を作りたい-武蔵大学・粉川一郎教授の研究 (9/11ページ)
それで日本マイクロソフトの「りんな(LINE上で会話できる女子高生チャットボット)」を、グループに加えてみたそうです。
――どうなりましたか?
粉川教授 お母さんがつぶやくと「りんな」が一生懸命それに応えるそうで、そのやりとりがあまりにも面白かったのでしょうね。釣られて息子・娘も熱心につぶやくようになったようです(笑)。
昔アップルが提唱していた「パーソナル・デジタル・アシスタント構想」※4。そのような、本当に人をアシストしてくれる、ちゃんと人に寄り添ってくれている「AI」も、そろそろ実現できるでしょう。
AIが人間の生活を補佐するようになると、ネットワークのありようもずいぶん変化するでしょう。
孤独にネットをパトロールして、誰かをバッシングしようとしても、AIがそんな自分をたしなめてくれる。そうすれば幸せなインターネットが帰ってきて、もうちょっと人に優しい世界になるんじゃないかなぁ、と思います。
――「幸せなインターネット」はいい言葉ですね。
粉川教授 ですから目標は「もっと優しい世界」をつくることですね。
※4
「personal digital assistant」は1993年アップルが発表した「Newton」という小型デバイスに付けられた(一種の)コンセプト名。
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