ネットのトレンド研究から、「やさしい世界」を作りたい-武蔵大学・粉川一郎教授の研究 (10/11ページ)

学生の窓口

粉川教授 それはなぜ踏み出せないのでしょう?

――やはりいろいろ不安になるからではないでしょうか?

粉川教授 それはよくわかります。学生を見ていても、最近の若者は保守的になっているなとは思います。ずっと低成長の時代が続き、明るい話を聞いてこなかったでしょうから。ネットでもそんな情報があふれていますし……

ただ不安という意味では、研究者の道ではなく、就職したって変わりはないですよね。一流企業に入ったって倒産する可能性のある時代です。不安はどんな道を選んでも付きまといます。

しかし、研究者は、自分の進む方向を自分で決められます。どんな研究テーマを選ぶのか、どこまで努力するのか、どんな仮説を立てるのか、全部自分の責任で行えます。これはいいところですよ。

――確かにそうですね。

粉川教授 また研究者というのは、アカデミックな作法を教えてもらっています。自分で問題を見つけてそれを解決する、結果を発表する、全部一人でできないといけません。これができるのは一般社会でも非常に優秀な人材ですよ。

ですから、実は研究者というのは今後一番つぶしが利く仕事かもしれない。博士号を持っているのは、いわばその証明です。

たとえ、研究の道から企業へ就職といったことがあっても、博士号はあなたが「使える人材」であることを示してくれると思います。

どうせ不安定な世の中ですから、研究者の道に進みたければ、思い切ってチャレンジしてみてもいいのではないでしょうか。

――ありがとうございました。

ネットワークコミュニティーもNPOも、「ボランタリー・アソシエーション」に根差したという意味では同質で、どちらも似かよっているとのこと。たしかにこれは普段あまり気付かない視点です。

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