ネットのトレンド研究から、「やさしい世界」を作りたい-武蔵大学・粉川一郎教授の研究 (6/11ページ)
「ボランタリー・アソシエーション」を現実世界で実現するとNPO・NGOという形になり、仮想世界で実現するとネットワーク・コミュニティーになる。
ですから、私の研究テーマは「ボランタリー・アソシエーション」だといえるわけです。
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一般的に「ボランタリー・アソシエーション(voluntary association)」は、日本語では「自発的結社」と訳されます。

粉川先生の研究室は武蔵大学 江古田キャンパスにあります。
研究目的は「よりよい世界をつくるための方法」を探すこと――ボランタリー・アソシエーションについて研究する目的は何なのでしょうか?
粉川教授 単純に言えば「よりよい世界をつくるためにはどうすればいいか」 を見つけるためです。
例えば、以前学生と一緒に「まとめサイト」について分析したことがあります。これを行ったのは、調査することで新しいネット上のインフラとしてのうまい使い方、正しい使い方、あるいは気を付けなければいけない点などが見えてくるのではないか……と考えたからです。
「まとめサイト」がインターネットの言論を恣意的に左右しているのではないかという危機感があったんですね。検証すると全く違っていましたけど。その場にあることが「なぜ起こっているのか、裏側をちゃんと確認したほうがよくない? 」というのが基本のスタンスです。
学生とは「きちんとエビデンスを踏まえて考えよう」 といつも話しています。エビデンスがあれば「こうすれば世界はよくなるはずだ」という根拠になりますからね。