福島母子4人遺体事件 現場近辺にあった指定暴力団の「武器庫」 (3/5ページ)
山頂には展望台があり、そこから太平洋が見渡せ、市街地も一望できる。山頂付近は芝生の公園広場になっており、ベンチが点在。一帯は以前、馬の放牧に利用されていたが、公園化で現在は行われていない。
馬といえば、これまた水石山には因縁がある。内親王の愛子さまの愛馬が秘密裏に放牧されていると聞きつけ、都内からはるばる山頂へ駆け付けたが、カラ振りに終わった苦い経験がある。後で分かったが、本命は水石山から車で10分のところにある別の放牧場だった。
春から秋にかけてはともかく、冬期に山頂に登る人は皆無に近い。
山頂広場の南側に駐車場があり、その東端が無理心中の現場。そこには線香の燃えカスとスイセンの花束が置かれていた。4人の遺体が見つかったミニバンはすでに撤去されていたが、そこに血痕らしきものは一切見当たらない。
「車内は血だまりだったはず。車外には、使い切った練炭が入った七輪があった。最初は一酸化炭素中毒死を狙ったのかも。だが、福島医大で4人の遺体を調べると、一酸化炭素は検出されたものの、意識を失わせる量ではなかった。練炭の使用量が少なかったからだろう。男は、これじゃ死なないと途中で気づき、刃物で次々と4人の首を刺したに違いない」(地元紙記者)
同じ車内で身内が首を刺され、「次は自分」と分かれば、恐怖のあまり車外に逃げ出すか、暴れ回るのが正常な感覚のはず。
ところが、4人とも抵抗した際にできる防御創や争った形跡、また着衣の乱れもなく、座席に座ったままの姿だったという。
先の地元紙記者も、
「大量の血が噴出するはずの失血死なのに、意識のある4人がどうして座ったままの姿勢でいられたのか」
と不思議がるのも当然だ。
睡眠薬で昏睡させたか、むりやり酒でも飲ませて恐怖心を麻痺させた疑いもあるが、しかし検死の結果、アルコールや薬物などの反応は確認されていない。無理心中そのものは珍しくないが、そうした点を考えると今回の事件は異様さが際立っている。
前出とは別の全国紙記者はこう語る。
「捜査員から聞くかぎりでは、4人の遺体は確かに無抵抗の状態だった。