福島母子4人遺体事件 現場近辺にあった指定暴力団の「武器庫」 (5/5ページ)

週刊実話

それは全長が10センチ近くあり、大人の人差し指の太さほどある薬莢の部分は金色、弾頭は銅版のような色合い。それから、「これはロシアの軍人に支給される軍服だ」と言って、迷彩服を引っ張ると、その下に銀色の回転式拳銃が3丁見えた。さらに、その横にあった泥だらけの厚手ビニール袋の中にも拳銃らしきものが何丁かあった。
「モデルガンじゃないだろうね」
 と言うと、「バカ言うな!」と怒り口調になり、
「重いから持ってこれないだけで、この山の中に隠してある数はこんなもんじゃない。マガジン(弾倉)があるってことは、マシンガンも当然、あるってことさ」
 と打ち明けた。トランクの片隅には、銃身を切り詰めたような改造散弾銃らしきものも見えた。
 風雨に晒すわけにはいかないから、それなりに隠しているのだろうが、暴力団の山中武器庫があるのは水石山にかぎったことではないようだ。つい最近、暴力団による発砲事件で組員が射殺された群馬県は、裏社会で「山中武器庫のメッカ」(関東の某組織幹部)と言われてきた。
 群馬県中央部のやや東寄りにある赤城山は、榛名山、妙義山とともに上毛三山と呼ばれる。かつて連合赤軍内部の処刑、リンチで死者12人が出たことで知られるが、その一帯にも武器庫が構築されているようだ。
 先の組員は、水石山の交通の便のよさを強調していた。都内からだと、高速道路の常磐自動車道から磐越自動車道に入り、三和インターチェンジを出るまで約2時間半。そこから1分足らずで水石山の入山口に着く。また、三和インターチェンジから東北自動車道までは30分ほどだから、全国どこにでも足を延ばせる。
 今回の事件で全国ニュースになった水石山だが、その山中に隠された銃器類が暴力団抗争に使われている可能性はある。

 (フリーライター・山上徹と本誌特別取材版)

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