「福」を呼び込め!陰陽道から生まれた幸運を祝う浮世絵「有卦絵」とは【後編】 (4/8ページ)
『風船乗評判高楼』明治24年 画;歌川国貞(3世)国立国会図書館所蔵
“風船で浮かんでいる人”に関しては次のような背景があります。明治に入って23年を経た1890年11月24日、来日中の英国人スペンサーが風船(軽気球)に乗り上野公園で興行を行ないました。
もの珍しさも手伝って会場は大混雑。上野博物館前から風船で空高く飛び立ったスペンサーは風船から傘(パラシュート)に移り、根岸近辺に着地し大成功をおさめました。
上掲の『風船乗評判高楼』の浮世絵を描いたのは、『金性の人』と同人物、歌川国貞(3世)です。有卦絵の“風船で浮かんでる人”の掛け軸の絵も、スペンサーが風船(軽気球)に乗って空高く飛んでいったのを見知っており、描いたものでしょう。