「福」を呼び込め!陰陽道から生まれた幸運を祝う浮世絵「有卦絵」とは【後編】 (7/8ページ)
『辛酉八月五日木性人有卦ニ入』1861年作 画;歌川芳富(国立国会図書館所蔵)
上掲の『有卦絵』に描かれているのは『福禄寿』という“七福神”の中のお一人です。七福神の信仰は、前編で少しご紹介しました「七難即滅、七福即生」で、人生を苦しめる七難(火難、水難等)を滅し、七福を生じると言われています。
福禄寿のご利益はその名のとおり、“福:幸福(特に子孫に恵まれる)”、“禄:身分・財宝、寿:長寿”と言われています。足元には“筆”があり、左側には桃の形に穴を空けられた三方に乗った宝船に、福助と福娘が乗っています。『福禄寿』は経文を書き上げたのを喜んでいらっしゃるのか、とても楽しそうなお姿で描かれています。
