何時の世にも桜は咲き散る。宮中の官女たちが桜を題材に好み楽しんだ「連歌」とは何か? (7/9ページ)
この「月」と「花」は誰もが詠みたがる句であり、それを譲るということは、現在の言葉でいう「花を持たせる」という言葉の語源となっています。
挙句(あげく)【挙句】とは今まで詠み続けてきた連歌の、一番最後の句のことをいいます。この「宦女桜筵連歌ノ図」の中で【挙句】を詠むのは誰でしょうか。
宦女桜筵連歌ノ図(部分4) 画:芳年 国立国会図書館デジタルコレクションより
筆者はこの絵の一番左にいる官女が【挙句】を詠むのではないかと思います。右隣にいる官女に話しかけられているように見えますが、その表情は【第三句】を詠むであろう官女の方を向いており、筆を持つ手付きはその先に考えを巡らしているようです。
【挙句】はその場で句を詠むのに迷っているとその場の雰囲気が壊れてしまうので、あまり前の句に固執せず、しかも連歌のまとめとしての締めの句として淀みなく詠むことが好ましいとされています。
現在“、挙句の果に”(最後の最後に)という言葉が使われますが、この“挙句”は連歌の【挙句】から生まれた言葉です。
まとめ連歌の流れについてごく簡単にですがご紹介してきましたが、いかがでしたか。