何時の世にも桜は咲き散る。宮中の官女たちが桜を題材に好み楽しんだ「連歌」とは何か? (8/9ページ)

Japaaan

今回ご紹介してきた「宦女桜筵連歌ノ図」のタイトルにある“桜筵”とは桜の花びらが辺り一面に散り敷かれた様子を表す言葉です。

花筵

この絵の作者である月岡芳年は、桜の花の下に座る官女たちを“花筵”と表現したのではないでしょうか。散った桜の花びらの行く末を考えると、というのは幾分センチメンタル過ぎるでしょうか。

連歌は句数によって、三十六句、四十四句、五十韻、百韻、千句、万句などの「長連歌」も生まれ隆盛を極めましたが、連歌の“発句”からやがて「俳句」が派生し、連歌は廃れていくことになりました。

しかし連歌は歌に詠まれた言葉の本当の意味や背景・出典などの深い知識がなければ、秀でた句を続けて付句することは出来ず、大変優れた文学です。

有名な連歌として、明智光秀が本能寺の変の前に作った「愛宕百韻」をここに記しておきます。

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