ストレスは遺伝する。マウスの父親は精子を介して子孫にストレス反応を伝えていることが判明 (1/4ページ)

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ストレスは遺伝する。マウスの父親は精子を介して子孫にストレス反応を伝えていることが判明
ストレスは遺伝する。マウスの父親は精子を介して子孫にストレス反応を伝えていることが判明
マウスは父親の精子を介してストレスを子孫に遺伝させていることが判明

 ストレスは遺伝する。正確に言えばストレスを受けた経験は遺伝するようだ。だからあなたがストレスを感じてイライラしがちなのは、もしかしたら親の経験によるものなのかもしれない。

 DNAはその塩基配列が変わらなくても、環境の影響によって発現の仕方が変わることがある。こうした変化を研究する分野のことを「エピジェネティクス(後成的遺伝学)」という。

 新しいエピジェネティクス研究によると、マウスはストレスのせいで起きた遺伝情報の変化を子孫に伝えているのだそうだ。

・マウスのストレスが遺伝する要因を調査

 すでにマウスの精子がストレスの影響を受けることは知られていた。またマウスが環境のせいで増大したストレスへの感受性を子供に伝えていることも明らかになっていた。

 ただし、親と子でストレス耐性が似てくる原因が、精子自体にあるのか、それともほかの要因(たとえば親からの学習など)があるのかはっきりしていなかった。

 『The Journal of Neuroscience』(6月8日付)に掲載された研究では、この点を解明するべくマウスで実験が行われた。
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