犯人の死ぬ間際の告白で明らかとなった10の殺人事件(パート2) (1/6ページ)

さて前回、未解決だった殺人事件が、犯人の死ぬ間際の告白、あるいは死後に発見された遺書や手記などから事件解明につながった5つのケース(パート1)をお伝えしたが、今回はその続編である。
良心の呵責なのか、死後地獄に落ちたくないのか、映画やテレビドラマによくある「死の床での犯罪の告白」は実際に存在する。
パート2では、死の床での告白が犯罪解決につながった10の殺人事件の残りの5つをお伝えしよう。
・5. 自らが犯した絞殺の手記を残した元図書館司書(イギリス)
図書館司書だったハーヴィー・リチャードソンは、つつましく静かな生活を送っているように見えた。およそ犯罪とは縁遠い人物だと思われていたが、それは彼が77歳のとき、大腸ガンで死ぬまでのことだった。
遺品を整理していたとき、"極秘"と記された封筒が入った革のカバンが見つかった。封筒の中には、9ページにも及ぶ手記があり、1970年9月2日にリバプールで遺体で発見された、ロレイン・ヤコブの殺人を告白したものだった。
手紙には殺人の動機が詳しく記され、殺人を伝えるさまざまな新聞記事の切り抜き、行方がわからなくなっていたロレインの下着、旧式の空気銃が一緒に出てきた。殺人の動機はなんだったのか?
発端は、リチャードソンがロレインの子どもたちの写真を撮ったことだった。それが原因で、ロレインは彼のカメラ2台を盗んだ。リチャードソンがなんの悪意もなく子どもの写真を撮ったのは確かなようだが、そのことでふたりは口論になった。