新撰組「10の謎」を全解明する(2)「女とマッパ」現場を襲われた芹沢鴨 (8/8ページ)
しかも池田屋事件では幕府から600両もの報奨金が支払われたというから、新選組幹部達はけっこうな金を持っていた。その金で、京の都の遊郭や料亭などに通い、散財している。
「京都という都に、武州多摩、水戸辺りから出てきて、それはもう舞い上がっていたんでしょうね。女好きナンバーワンの芹沢鴨なんかは壬生の屯所近くの島原遊郭『角屋(すみや)』に入り浸っていたようだし、近藤などもお妾さんを囲っていました」(河合氏)
さらには、
「土方さんは、武州多摩の支援者に宛てた手紙に、祇園ですごくモテて、女達からのラブレターがたくさん来たことを自慢してたりしますね」(堀口)
それにしても、女を部屋に連れ込んで女もろとも素っ裸で襲われた芹沢鴨や、酒を飲んで千鳥足で帰宅途中に襲われた伊東甲子太郎など、いずれも酒と女でしくじっているが、ビビる大木は、
「あの当時の料亭とか旅館に行けたのは、身分や収入も上がったこともあると思いますが、そこでの情報交換とか、他の藩がどういう動きをしているのかとか、会合や偵察の意味もあったと思う。飲みには行っても明日死ぬかもしれないという緊張感の中で生きているので、酒も遊びもついつい豪快になっちゃったのかもしれない」
と分析する。
河合敦(かわい・あつし)65年、東京都生まれ。多摩大学客員教授。歴史家として数多くの著作を刊行。テレビ出演も多数。近著:「絵画と写真で掘り起こす『オトナの日本史講座』」(祥伝社)。
ビビる大木(びびる・おおき)74年、埼玉県生まれ。お笑い芸人。ジョン万次郎資料館名誉館長、春日部親善大使など、さまざまな観光・親善大使を務める。著書:「ビビる大木の幕末ひとり旅」(敬文舎)ほか。
堀口茉純(ほりぐち・ますみ)東京都生まれ。明治大学文学部卒業後、女優デビュー。「江戸に詳しすぎるタレント=お江戸ル〝ほーりー〟」として注目される。著書:「TOKUGAWA15〜徳川将軍15人の歴史がDEEPにわかる本」(草思社)ほか。
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