【調査分析】日本ではたらく外国人社員の従業員支援プログラム相談傾向分析調査2021~コロナ禍で相談件数の増加率は日本人社員の倍以上も~ (7/11ページ)

バリュープレス

つまり、外国人社員は、コロナ禍によって、仕事の質や量から生じる職場のストレス、「上司」との関係、就労環境が「リモート」(テレワーク)へ変わったことによる「ストレス」、さらにこれらから生じるキャリアに対する不安、といった悩みを抱えている可能性が窺えます。 また、外国人社員の相談においては「コロナ」「リモート」という単語が出現したことから、環境変化のインパクトが顕著に強かったことが示唆されます。なお、外国人社員が日本人社員に比べて、新型コロナウイルスやテレワークの影響をより受けやすい要因としては、サポート欠如、情報不足、文化慣習の違い、対面での交流減少に伴う孤独感の増加などが考えられます。

内閣府の「第3回新型コロナウイルス感染症の影響下における生活意識・行動の変化に関する調査」(*2)では、コロナ禍において、大きな環境変化があったものの、急激な仕事の増加や生産性の大きな変化はみられず、つまり、仕事への影響は目立ちませんでした。一方で、本調査においては、外国人社員の「職場」に関する相談比率が増加したこと、さらに、「仕事」という単語の中心性・出現頻度共に高くなった結果に鑑みると、日本で働く外国人社員の「仕事」への影響が目立ったことは、大変特徴的でした。

相談内容比率は「プライベート」の相談が多い一方で、テキストマイニングで「仕事」の中心性の高さが示されたことについては、外国人社員は「仕事」にまつわる悩みが中心となりながらも、それらを取り巻く悩みとして、プライベートの諸問題が語られていることが推察されます。

こうしたことから、第1回調査(*3)同様、外国人社員は「プライベート」の相談が多い事実は依然存在し、また、外国人社員の「プライベート」の悩みの背景には、仕事の質や量から生じる職場のストレスの問題が潜んでいること、コロナ禍においては、「職場」と「プライベート」の各問題の相互関係が、より顕著になったと考えられます。また「職場」の具体的な悩みは、上司との関係に伴うストレス、テレワークによる仕事の時間管理・オンとオフの切り替えの難しさ、コロナ禍による先行き不安から生じるキャリア問題など、多岐に渡っていることが推察されます。

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