「鎌倉殿の13人」義経ロスなんて言ってらんない今後も怒涛の展開が…第20回放送「帰ってきた義経」振り返り (3/13ページ)
特に現代では嫡子・庶子(非嫡出子)という概念に馴染みの薄い方も多いため、画面の片隅に家系図を示すなどの工夫があっても良かったように思います。
それはそうと、なぜ秀衡は争いの火種となりかねない処置をとったのでしょうか。実際に劇中では泰衡の異母兄であり“継父”となった国衡が泰衡と対立。それが鎌倉方につけいられる結果を招いています。
秀衡はかねてより兄弟間の対立を憂えており、庶子であるがゆえに立場の弱い国衡を“父”とすることで泰衡に尊重させようとしたのでしょう。
逆に言えば、そこまでせねばならないほど関係が悪化していたとも見られ、秀衡の死をもって奥州藤原氏の崩壊は避けられなかったのかも知れませんね。
奥州藤原氏の栄華を築き上げた秀衡。自身の死をもってその崩壊を予感していたのかも。
夜、義経の前に表れた秀衡の亡霊が愛おしげに両手で土を救い、天に手を伸ばした静かな舞はその末路を予感させます。
そして六人兄弟の末っ子である藤原頼衡(演:川並淳一)。内部分裂を煽る義時に斬りかかろうとして善児(演:梶原善)に殺されましたが、三男の藤原忠衡(ただひら)や四男の藤原高衡(たかひら)、そして五男の藤原通衡(みちひら)は割愛。
『吾妻鏡』などで実在が確認できるのは四男の高衡まで、五男と六男は実在性が低い関係で殺させやすかったのと、頼衡は義経より前に死んでいるため都合がよかったものと思われます。