「鎌倉殿の13人」これは謀反か敵討ちか…第23回放送「狩りと獲物」振り返り (2/9ページ)
富士の巻狩りと曽我兄弟の仇討ちが1回に凝縮された濃厚な展開となりました。それではさっそく、今回も振り返っていきましょう。
『吾妻鏡』ではちゃんと鹿を射止めている万寿……富士野御狩之間。將軍家督若君始令射鹿給……
※『吾妻鏡』建久4年(1193年)5月16日条
【意訳】富士野の狩りにおいて、頼朝の家督を継がれる若君(万寿)が初めて鹿を射止められたもうた。
大河ドラマでは周囲の御家人たちからアレコレ言われ、挙句は梶原景時(演:中村獅童)に毒餌まで勧められた万寿。3日目には八百長で動かぬ鹿を用意して、それさえも外すという悔しい演出がされていました。
成長著しい金剛(演:坂口健太郎)が自力で鹿を射止めたのと対照的に描き出したい意図が見てとれますが、史実の万寿はちゃんと狩りの初日で鹿を射止めています。
劇中にあった矢口の祭りとは武士の子が初めて射止めた獲物を山の神に供えることで、一人前の武士と認めていただく儀式でした。
でも、劇中の万寿は自力で射止めていません。