「鎌倉殿の13人」これは謀反か敵討ちか…第23回放送「狩りと獲物」振り返り (5/9ページ)
愛甲季隆、曽我助信もこれに続きますが、景光の見様見真似だったせいか作法に抜けがあり、頼朝は少し残念に思ったとか。
とは言えハレの矢口祝いですから、三名に対して鞍を置いた馬と頼朝が着ていた直垂(ひたたれ)を与えました。三名はお返しとして馬と弓矢、行縢や沓(くつ)などを万寿に献上します。
そしてみんなに酒と饅頭が振る舞われ、楽しく過ごしたのでした。
……劇中でも餅が上から黒・赤・白で重ねられ、万寿が真ん中・左・右の順でかじっていましたね。
騎乗の者たちが腰に巻いている鹿革が行縢。座る時はこれを地面に敷く。
ただ、出来れば矢口の祭りは屋外でやって欲しかったと思います。地面(ここでは笹の上)に行縢を敷いて座るというのは武士の作法で、征夷大将軍という雲の上の存在となっても、頼朝と万寿が「あくまで武士の棟梁」であることを示しているのです。
源氏の嫡流であり、どれほど偉くなっても自分は一人の武士であり、みんなと同じ武士の棟梁として君臨する。
御家人たちは自分たちと同じ目線に立ってくれる(同じ場所に同じ作法で同席してくれる)頼朝を愛し、また万寿にもそんな鎌倉殿を継承して欲しいとの思いを新たにする胸熱シーンなのですが……まぁ、本作の頼朝はそんなことしてくれませんよね。はい。