「鎌倉殿の13人」これは謀反か敵討ちか…第23回放送「狩りと獲物」振り返り (8/9ページ)
楊洲周延「曽我兄弟夜討ノ図」より
「いつもニコニコ、時には大泣きするけど、ここ一番では毅然と武勇を魅せる」やっぱり忠常はカッコいいですね。
でも、曽我兄弟に兵を貸したのは北条時政であり、忠常はその兵たちを取り仕切っているはず。忠常が「止まれ、そっち(頼朝の寝所)へ行くな」と言えば、その命令を優先するんじゃないでしょうか。
ちょっとこの辺りに違和感を覚えました。やはり曽我兄弟の仇討ちは二人きりで決行するのが自然かと思います。
又しても(スケベ心で)天に救われた頼朝……と思いましたが、どうやら頼朝は天運が尽きかけていることを感じている様子。
「もうわしのやることは残っていないのか……」
これまで鬼であった頼朝が、人間に戻りつつある一方で、その背中を見て育った義時が鬼へと成長しつつありました。
もし頼朝と万寿が死んだら……鎌倉にうごめく野望の芽頼朝が襲撃を受けた。その生死が定かならぬ鎌倉では、早くも次の鎌倉殿を擁立する動きが芽生えます。
「頼朝が死ねば、万寿が後継者。さすれば乳母父である我らの時代」と喜んでいた比企能員と道(演:堀内敬子)ですが、頼みの万寿も死んだ?と聞いて娘婿の源範頼を焚きつけました。
「ここで立たねば、鎌倉が滅びますぞ!」
まずは頼朝の生死を確かめてからでも遅くない……大江広元(演:栗原英雄)・二階堂行政(演:野仲イサオ)の反対を振り切り、三善康信(演:小林隆)の助けで鎌倉殿を継承しようと乗り気になります。