「鎌倉殿の13人」梶原景時、暴走する源頼家の犠牲に…第28回放送「名刀の主」振り返り (10/10ページ)

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八田知家と面識が深いようですが、知家が常陸国を領有=本拠地の下野国(現:栃木県)から移転したのは建久4年(1193年)以降ですから、治承年間(~1180年)に亡くなっている父親と恐らく面識がありません(亡くなった時期については兄弟から聞いていたのでしょう)。

太郎と次郎の兄弟がいて、太郎は時政と親しく、次郎は比企の娘婿……果たして誰かモデルはいるのでしょうか。

ストーリーの流れとは全く関係がない(13人の合議制がコネとしがらみにとらわれてまともに機能しなかった、と描写するためだけの)場面なのでどうでもいいと言えばいいのですが、たまたま大谷と名づけられたのも何かキッカケがあるのでしょうから、色々考えてみても楽しいものです。

終わりに

かくして始動したと思ったら、早くも脱落者が出てしまった13人の合議制。もはや「看板に偽りあり」状態です。こんなグダグダな状態で、京都の後鳥羽上皇に太刀打ちできるのでしょうか。

蹴鞠に興じる頼家たち(イメージ)

次週放送の第29回は「ままならぬ玉」。並べられた首桶、「見ました?」と尋ねる善児、呪いに使う?木偶人形、アクションシーンを見せる女性、投げ放たれる飛刀(くない)、「鎌倉から放り出せ!」叫ぶ頼家……。

そして「次郎!」時政の涙は、恐らく景時の死を追うように世を去った悪友の三浦義澄(通称:次郎)に向けられたものでしょう。

サブタイトルは蹴鞠を連想させますが、ダブルミーニング(掛詞)であればもう一つの意味は何なのか、次回までの宿題ですね。

※参考文献:

『NHK大河ドラマ・ガイド 鎌倉殿の13人 後編』NHK出版、2022年6月 『NHK2022年大河ドラマ 鎌倉殿の13人 続・完全読本』産経新聞出版、2022年5月

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