「鎌倉殿の13人」梶原景時、暴走する源頼家の犠牲に…第28回放送「名刀の主」振り返り (6/10ページ)
しかしこれを聞いた王燭は「忠臣は二君に仕えず」と断った上で自ら命を絶ってしまったのでした。
どんなに暗君であろうと最期まで忠義を貫いた王燭のエピソードは古代中国の歴史書『史記(田単列伝)』に記され、現代でも多くの人々に愛され続けています。
で、話は戻って結城朝光。頼朝の遺言さえなければ出家遁世して俗世を離れ、頼朝の菩提を弔う余生を送れた筈ですが……彼の波乱万丈な人生はまだまだ続くのでした。
出来れば大河ドラマでも登場させて欲しいものの、義村が砂金を渡して「しばらく身を隠せ」と言っている辺り、恐らくフェイドアウトしてしまうのではないでしょうか。
景時の弾劾状に北条時政の名前がないのはなぜ?「この件、うちの人は関わりなかったことにしてもらいます」
景時を弾劾する署名を始めた時は、真っ先に「一番後ろ(左)にデンとお書き下さい。御家人たちの重石になります」なんて言って夫の北条時政(演:坂東彌十郎)に書かせておきながら、署名が集まるだけ集まったら小刀で時政の名前だけスッパリ切り離してしまった策士・りく(演:宮沢りえ。牧の方)。
その一方で、時政の署名位置を不審がりつつ「比企殿に譲ったのでしょう」と言われてフンフン先頭に署名してしまう比企能員。そばに妻の道(演:堀内敬子)がいたら、また別の展開が見られたかも知れません。
さて、景時の弾劾状について『吾妻鏡』を見ると、時政が署名した記述がありません。その理由を「りくが切り取ってしまったからだ」とする演出は斬新でしたね。
ちなみに『吾妻鏡』における署名の筆頭は比企ではなく、千葉介常胤(演:岡本信人)。危くお迎えの支度を始めそうになっていたところ、合戦を予感にワクワク復活したようです。