「鎌倉殿の13人」時政・りくの謀叛計画「牧氏の変」を慈円はこう見た。第37回放送「オンベレブンビンバ」予習 (4/8ページ)
それぞれ平賀朝雅ほか稲毛重成(演:村上誠基)・宇都宮頼綱(うつのみや よりつな)・坊門忠清(ぼうもん ただきよ)らに嫁いでいます。
時政は娘の一人を坊門忠清(実朝の正室・坊門姫の兄)に嫁がせることで鎌倉将軍家や朝廷との結びつきを強め、また稲毛重成(武蔵国)や宇都宮頼綱(下野国)といった有力豪族とも連携しました。
文中「皆公卿殿上人(公卿は三位以上、殿上人は五位以上の上級貴族)どもの妻に成て」とあるため、もしかしたらまだ他にも娘がいて嫁がせた可能性も考えられます。
劇中、継子の実衣(演:宮澤エマ)に対して「あなたはまだ若いから10人(子供を産みなさい)!」と言い放ったのは伊達ではありませんね。
ところで、大河ドラマでは牧宗親はりくの兄として紹介されましたが、『愚管抄』では父という設定に。宗親の息子・大岡時親は時政の姻族となったことで出世を遂げました。
さて、娘婿たちの中でも特に期待を寄せたのが源氏の血を引く平賀朝雅、彼を後鳥羽上皇に近づかせて京都と鎌倉のパイプ役とします。
溺愛していた嫡男・北条政範(演:中川翼)亡き今、望みを託せるのは朝雅ただ一人。そして執権・北条の跡目よりも源氏の血筋をもって鎌倉殿に……りくの野望は燃え上がるのでした。
まんまと追放された時政夫婦さて関東にて源実朝を討ち殺して、この友正(朝雅)を大将軍にせんと云うことを支度する由を聞きて母の尼君(政子)騒ぎて、三浦の義村と云を呼びて「かかること聞こゆ一定なり。これ助けよ。いかがせんずる」とてありければ、義村よき謀の者にて具して義時が家に於きて、名にともなくてかざと郎党を催し集めさせて、戦さ立て将軍の仰せなりとて、この祖父の時政が鎌倉にあるを呼び出して、もとの伊豆国へやりてけり。