「鎌倉殿の13人」繰り返される挑発に爆発寸前!北条義時・和田義盛の開戦前夜…第40回放送「罠と罠」予習【下】 (6/10ページ)
「どこまでもふざけやがって……もういい、我ら一族を軽んじるなら、もはや誰も出仕に及ばぬ!」
怒り心頭の義盛は、一族にボイコットを命じました。
「「「ははあ……」」」
そんな中、和田一族に和田朝盛(わだ とももり。三郎)という者がおりました。義盛の長男・和田常盛(つねもり)の嫡男です。
先代・頼家の代から側近として仕えており、和歌の才能をもって実朝からも寵愛を受けています。長老・義盛の命に背くわけにはいきませんが、主君・実朝に逆らうのも本意ではありません。
このままだと、遠からず和田と北条(が大義名分に担いでいる鎌倉殿)は衝突する。どちらにも弓を引けない朝盛は、4月15日に御所へ潜入。こっそり実朝に面会しました。
「ご無沙汰しております」
「おぉ、三郎か……会いたかったぞ」
朝盛が別れを告げにきたことを察した実朝は、これまでの忠功に報いるため数々の地頭職を授ける下文(ここでは辞令書)を書いて授けます。
出家遁世を果たせばそんなもの無駄になるのですが、それでも何か自分に与えられるものはないかと考えたのでしょう。あるいは「地頭職を授けたのだから、俗世に留まって欲しい」というメッセージが含まれていたのかも知れません。
「ありがたき仕合せ……然らば御免」
果たして御所を退出した朝盛は館に帰ることなく出家。敬愛する実朝から一文字とって実阿(じつあ。実阿弥)と改名、そのまま京都へと向かったのでした。
朝盛出家事。郎從等走歸本所。告父祖等。此時乍驚。