「鎌倉殿の13人」ついに鎌倉殿の鎌倉離れ?愛想を尽かした義時は…第44回放送「審判の日」振り返り (5/9ページ)
ちなみに『吾妻鏡』だと実朝に腹巻を勧めたのは大江広元(演:栗原英雄)。成人してこのかた一度として涙を流したことのない広元が「かつて頼朝様が東大寺供養に臨んだ時のように、今回も腹巻をして下さい」と懇願します。
腹巻。束帯の中に着込む時は、邪魔になる袖(肩を保護するパーツ)を外す。『国史大事典』より
しかし仲章がこれを一蹴。脇差だけでも……というのは大河ドラマの創作です。
……覺阿成人之後。未知涙之浮顏面。而今奉昵近之處。落涙難禁。是非直也事。定可有子細歟。東大寺供養之日。任右大將軍御出之例。御束帶之下。可令着腹巻給云々。仲章朝臣申云。昇大臣大將之人未有其式云々。仍被止之……
※『吾妻鏡』建保7年(1219年)1月27日条
なお、出発に際して髪を結ってくれた宮内公氏(くない きんうじ)に対し、自分の髪を一本抜いて記念として渡します。そして庭先に咲く梅の花を愛でつつ詠んだのがこちら。
出ていなば 主なき宿と なりぬとも
軒端の梅よ 春を忘るな【意訳】私が出て行ったら、もう二度と戻らない。それでも梅よ、春を忘れずに咲いておくれ。
完全に殺されることを分かっている口ぶりです。