「どうする家康」殿さんが盗人の真似を…どうした家康!?第7回放送「わしの家」振り返り (7/7ページ)
倒された家康は一向門徒に取り囲まれて絶体絶命。自分の短慮を後悔しながらいつもの絶叫……。
まったくもって自業自得ですが、きっと誰かが助けてくれることでしょう。例えば土屋長吉重治とかが(実際に彼は一揆側へ寝返るものの、家康の窮地を見逃せずに再び寝返り、家康を守って討死します)。
次週・第8回放送「三河一揆でどうする!」家康の暴挙によって幕を開けた三河一向一揆。「好きで戦をしているわけではない!」と言いながら、正当な権利として認められた米を強奪すれば戦になってしまうことくらい、常識として分からないものでしょうか。
「お主など、家長と認めぬ!」神仏を畏れぬ不届きな家康を見限り、一揆勢に寝返った家臣たち(イメージ)
三河はわしの家で、わしは家長(自称)であるから意のままにならぬ者は許さない……ちょっとこの「家」には住みたくありませんね。家臣の中でも多くの者が一揆勢へ寝返ってしまうのも解ります。
進者往生極楽、退者無間地獄(進まば往生極楽、退かば無間地獄)……現世に絶望し、来世の幸せを夢見る一向門徒の大群が、南無阿弥陀仏と一心に唱えながら押し寄せてくるさまが見どころです。
開戦の経緯から考えても士気の奮わなそうな松平勢は、この難局をどう乗り越えるのでしょうか。
ここからどんな逆転劇が演じられるのか、次週「三河一揆でどうする!」目が離せませんね。
※参考文献:
『NHK大河ドラマ・ガイド どうする家康 前編』NHK出版、2023年1月 『徳川実紀 第壹編』国立国会図書館デジタルコレクション 新行紀一『一向一揆の基礎構造 三河一揆と松平氏』吉川弘文館、2017年10月 新編岡崎市史編さん委員会『新編岡崎市史 中世』岡崎市、2002年7月 安城市史編さん委員会『安城市史』安城市、1971年2月日本の文化と「今」をつなぐ - Japaaan