「どうする家康」猿に続いて、白兎まで女狐の毒牙に!?第38回放送「唐入り」振り返り (3/11ページ)
愛する我が子を喪った悲しみで狂ったなどと言われているが、さにあらず。元々秀吉という人は、戦の知恵こそ働くが、世の中を平和に治める人徳はありません。
いたずらに力を誇示して武をけがし、百万にも及ぶ同胞を異国との戦争に苦しめるばかり。
それで結局、せっかくの天下を我が子に伝えられなかった(子の代で滅ぶ憂き目を見た)のです。雪が消え、氷がとけるような豊臣家の有り様は、まるで漢の武帝か隋の煬帝に比せられるでしょう。
君主たる者、いたずらに欲望と名誉を貪れば、かえって国まで損なうことを肝に銘じねばなりません。
……とまぁ当時の家康がそこまで見通していたとは思えませんが、朝鮮出兵が天下一統の英雄・秀吉の晩節を汚し、豊臣家に斜陽を兆したのは間違いないでしょう。
どうか先陣を!秀吉の唐入りを止めるどころか……
朝鮮出兵を止めるどころか、本当はやる気満々だった家康(イメージ)歌川芳虎筆
劇中では秀吉の唐入りを諌めた我らが神の君。しかし『東照宮御実紀附録』を読むと、少し様子が違ったようです。
……朝鮮に渡りし軍勢永陣思ひくして。戦の様はかばかしからざるよし聞えければ。太閤諸大名をつどへ。