「どうする家康」猿に続いて、白兎まで女狐の毒牙に!?第38回放送「唐入り」振り返り (9/11ページ)
将軍職を辞した後に皇族と同等待遇である准三宮(じゅさんぐう)に宣下され、出家して昌山道休と号します。家康たちの元を訪ねたのは恐らくフィクションでしょう。
そして慶長2年(1597年)8月28日、大坂で薨去したということです。劇中では実に出来過ぎたタイミングで現れて、権力者の孤独を語って去ってゆく、実に都合のよい舞台装置として活躍しました。
権力者は山のてっぺんで、何もかもよく見えるかと思ったらさにあらず。霞がかかって何も見えず、聞こえて来るのはおべんちゃらばかり。だから厳しいことを言ってくれる家康を大事にしなさい。
……もちろんいいことを言っているとは思います。思うのですが、かつて酔っ払いながらコンフェイト(金平糖)を頬張っていた暗君ぶりからどうしてその境地に至ったのか、その過程こそがドラマの醍醐味ではないでしょうか。
その他、細かなツッコミあれこれ加藤清正の虎退治。後世の創作とされるが、永らく日本人に愛されたエピソードでもある(イメージ)歌川芳房筆
大谷吉継(忍成修吾)が初登場。三成とコンビでいい感じ。だけど、存在感はいまいち薄め。もうちょっと活躍場面が欲しいところ。
増田長盛(隈部洋平)も初登場。