最も保存状態の良い三葉虫の化石が発見され、体の構造が明らかに (1/5ページ)
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モロッコの火山灰の中から、ほぼ生きたままの姿を残した、これまでで最も保存状態が良いとされる三葉虫の化石が発見された。
火砕流に一瞬にして埋められたことで、普通なら残らないはずの柔らかい組織までが現代まで保存されていたため、研究者の間では「ポンペイの三葉虫」と呼ばれている。
そこからは、高度に発達した"とげつきのスプーン"のような付属器や全身に長く伸びた消化器官など、これまで知られていなかった三葉虫の特徴が明らかになっている。
それは絶滅種・現生種を含め、節足動物の口の進化を伝える手がかりでもあるという。
・二度の大量絶滅を生き延びた三葉虫
三葉虫は、二度の大量絶滅を生き延び、5億2100万年~2億5200万年前もの長い間、古代の海で繁栄していた海洋節足動物だ。
化石の世界では非常にポピュラーで、2万2000種以上が知られており、大昔の生物だというのに、その多様性・暮らし方・進化についてかなりのことがわかっている。
それもこれも、三葉虫の外骨格が「方解石」という化石化しやすい結晶でできていたおかげだ。三葉虫の目もまたその結晶でできている。