大河「べらぼう」ついに喜多川歌麿(染谷将太)爆誕!史実では謎多き歌麿の名作に潜む”母への想い”を考察【後編】 (2/10ページ)
実母の“呪詛”で自暴自棄になりつつ助けを期待していたのか…
【前編】でご紹介したように、唐丸は実母から凄まじい虐待をされて育ちました。
言葉と体の暴力のみならず、男娼として体を売らされた少年期。その毒母親を江戸の火事のときに「このままでは殺される」と見捨てるも、罪の意識から青年になっても「自傷行為のように、相手選ばず体を売る」という自暴自棄な生活を送っていました。
「親を見殺しにした自分は生きていく価値などない。早く死んでしまいたい」と虚無の世界で漂っていた捨吉こと唐丸。けれども、絶対に、蔦重や次郎兵衛(中村蒼)兄さんと一緒に暮らした日々は忘れられなかったはず。
世話になっている北川豊章(加藤虎ノ介)の言いなりになって「絵」を描いていたのも、「いつか蔦重に、この絵の評判が耳に入るかも」という、小さな希望の灯火を胸に抱いていたのではないでしょうか。