大河「べらぼう」ついに喜多川歌麿(染谷将太)爆誕!史実では謎多き歌麿の名作に潜む”母への想い”を考察【後編】 (3/10ページ)
一人も血が繋がっていないのに、実の兄弟以上のつながりを感じられた「つたや三兄弟」。NHK「べらぼう」公式サイトより
地獄の吉原も自分にとっては“夢”のようなところ以前、蔦重から“吉原遊女の借金システム”を聞いて「地獄のようだね」と感想を漏らしていた唐丸。
けれども、そんな地獄のような吉原も彼にとっては、母親と暮らす日々よりも「“夢”のようなところだった」のでした。中年親父に体を売りながら「痛えし、くせえし、散々だったけど、カネを稼げば、おっかさんの機嫌がよくてね」というセリフはどれほどの地獄の日々だったのか想像に難くありません。
蔦重は、母を見殺しにした罪の意識から自分なぞ死ねばいいと追い詰められた捨吉こと唐丸を助けようとします。「お前が悪いとは思えねえ。死んだ奴らにゃ悪いけど、お前が生きて良かったとしか思えねぇんだよ。」という言葉にどれほど救われたことでしょう。この蔦重の言葉に思わず頷いた人も多いのではないでしょうか。