「べらぼう」蔦重、ついに覚醒!吉原者が“作り笑顔”で市中の地本問屋たちを確実に刺し返す!【前編】 (5/10ページ)
彼らが蔦重の味方になることを懸念して「耕書堂の本を置いていい」と認めます。
その「お礼」にと、わざわざ鶴屋を訪れる肝の太い蔦重ですが、鶴屋は「蔦谷さんが作る本など、何一つ欲しくはない」と、口元だけ笑みを浮かべ宣告します。
その「にべもない言葉」を受け、ふと視線を畳の上に落とす蔦重……と思いきや、口角を上げ、ふっと微笑み返します。「わかりました。鶴屋さんが取引したいと思えるような本を作るべく、精進します」と、堂々と澱みなく言い返しつつ、ぱぁ〜と花が咲いたような余裕の笑顔を返したのでした。
大河「べらぼう」ドラマ特有の「光と影」の演出も効いて、お互いに静かにばちばちにやりあう場面は印象的でした。蔦重が、格段に、大人に、したたかに成長したのを感じます。
前回、完全に嫌われているのを承知で市中本屋の寄り合いに顔を出したときも、強心臓だなと感じましたが(でも、勢いよく襖を開ける直前に、自分を鼓舞するかのように口角を上げて、笑みを作っていましたね。)、今回も嫌われている鶴屋に直接単身で訪ねていく行動力とフットワークの軽さとメンタルの強さは、さすがです。
蔦重が満面の笑みを残して去った後、いつも不敵な鶴屋の「チッ」というちょっと悔しそうな顔も面白かったですね。