大河『べらぼう』“こじらせ隠キャ”な恋川春町が…闇堕ちからの、殻をぶち破り天才・酒上不埒が爆誕!【前編】 (6/10ページ)
そんな歌麿に輪をかけて、こういう場を苦手とするのが、“陰キャ”の恋川春町だったのです。
陽キャの蔦重と陰キャの天才・恋川春町ただでさえ、苦手な場所なのに、自分の『辞闘戦新根』(ことばたたかいあたらしいのね)をちゃっかり下敷きにした、北尾政演(山東京伝/古川雄大)の『御存知商売物』(ごぞんじのしょうばいもの)のほうが評価高いことに鬱屈した思いを抱え、盃を重ねて悪酔いしていきます。
「手を抜くことは読み手に失礼」と悩むほど、仕事に対して真面目な恋町。自分の作品に乗っかり、苦労もせずに書いた政演の本の評価が高いのは、さぞかし悔しい思いだったでしょう。
そのうえ、政演は自分とは真逆の社交的な“陽キャ”であることも癪に触ったのだと思います。その政演が「耕書堂で錦絵の大仕事をやる」とペラペラと大声で自慢しているのを聞いて、ブチギレてしまいます。