卑弥呼の墓はここか?箸墓古墳の謎――倭国を創出した卑弥呼・台与・崇神天皇の古墳を検証【前編】 (5/6ページ)
前方部は4段築成で、長さ125メートル、幅128メートル、高さ16メートル。そして、前方部は、三味線の撥のように大きく開きます。この規模は、前方後円墳としては全国で11番目の大きさです。
「箸墓」は、宮内庁が倭迹迹日百襲姫命(やまとととひももそひめのみこと)の陵墓として管理しているため、墳丘内の調査はできません。しかし同庁により、墳丘からは葺石の他、特殊器台形埴輪・特殊円筒形埴輪・特殊壺の破片が採取されています。
これらは、弥生時代後期の吉備地方に起源をもつ葬送儀礼用の供献土器であり、特殊器台の胴部には孤帯文(こたいもん)が施されています。
「箸墓古墳」が、吉備との深い関連性をもつと考えられるのは、これらの埴輪と孤帯文によるのです。