「べらぼう」復活の歌麿!北斎と馬琴の実際、宿屋飯盛の末路ほか… 史実を元に10月19日放送回を解説 (5/8ページ)
「おきよさんは、幸せだったと思うぜ。何十枚、何百枚、何千枚って、大好きな絵師に、亭主に、こんなふうに描いてもらってよ……俺がおきよさんだったら、草葉の陰で自慢しまくるぜ」
今まで永年語り合ってきた、夢だ何だはなしでいいから、心一つで決めてほしい……それで歌麿は、江戸への復帰を決めたのでした。
今後は兄貴分と弟分から、板元と絵師として関係を見直していくのでしょう。何とも寂しいけれど、このまま去ってしまうよりはよかったですね。
喜多川歌麿「婦人相学十躰」改め「婦女人相十品」
喜多川歌麿「婦女人相十品 文読む女」いったい何が書いてあるんだろう。
劇中で言及された相学(人相学)ブームに乗じて、蔦重が思い立った「婦人相学十躰(ふじんそうがくじってい/おんな にんそうがくじってい)」。こんな人相は浮気性だよ、ああいう人相はむっつりスケベだよ、と言った具合です。
手相と同じで話題作りにしかならないでしょうが(筆者の偏見)、やはりこういうものはじっくり見てしまうのが人情というもの。
歌麿は微細な顔の表情に加えて、小道具を使う時のふとした仕草などから、その女性の性格や雰囲気を巧みに描き出したのでした。
これまでになかった大首絵の美人画、そして背景に雲母摺(きらずり)を用いることで人物を引き立てる手法が受け、浮世絵師上でも重要な作品と位置づけられます。
大人気を博したものの、真面目?な相学関係者からクレームが来たため、途中でタイトルを「婦女人相十品(ふじょにんそうじっぽん)」と変えました。