『べらぼう』総集編を振り返り!死の間際まで書を以て世を耕しエンタメを次世代にバトンタッチ【蔦屋重三郎・後編】 (4/10ページ)
「吉原ものは四民の外」という差別に抗い、「吉原を憧れの場所にする」というために、より大きな世界で勝負する。
「江戸の出版王」と呼ばれるまでになり、現代にも語り継がれる人物になったのが納得でした。
「遊びじゃねえから遊びにする」蔦重の困難を乗り切る“戯け”発想
日本橋の町が、浅間山の噴火の灰で埋もれてしまったとき、いち早くかけつけた蔦重。屋根に登って灰が店の内部に入り込まないよう、吉原で集めてきた女郎たちの着物を詰めて大活躍。
道端に積もった灰を川に捨てるために、町の人々を2チームに分けてどちらのチームが早く灰を片付けられるか競争を提案します。
「くだんねえ、遊びじゃないんだぞ!」と怒る日本橋の旦那。
「遊びじゃねえから遊びにすんじゃねえですか。面白くねえ仕事こそ、面白くしねえと。」
改めて観ると、この時のていさんとみの吉のハッとした表情がよくわかります。のちに分かることですが、一見お堅く融通が利かないように見えた日本橋の本屋のこの二人も、なかなかどうして、たわけることを知っている“こっち側”でしたね。
「遊びじゃないから遊びに、面白くない仕事だから面白く」この発想、心に留め置きたいと思った言葉。