『べらぼう』総集編を振り返り!死の間際まで書を以て世を耕しエンタメを次世代にバトンタッチ【蔦屋重三郎・後編】 (8/10ページ)
仇討ちが終わり国元に帰る定信が耕書堂に立ち寄り、蔦重と心を通わせるシーンも胸熱でした。定信に「耕書堂に一度きてみたかった。」と照れながらも熱い思いを打ち明けられ「ご一緒できて、ようございました」と頭を下げる蔦重。さまざまなわだかまりが溶けていく場面でしたね。
そして、中年期になってもさらに精力的に出版人として活動していた蔦重を突然、脚気という病が襲います。
最期を察した蔦重が、いままで一緒に仕事をしてきたクリエーターたちに、遺言ともなる最期の仕事とアドバイスをする場面。
新しいクリエーターにはその後有名となった作品に結びつくアドバイスを、長い付き合いのキャリアあるクリエーターたちには今までの「その人ならではの仕事」を。ひとりひとりの個性と特徴をよく捉えている、名プロデューサーならではの遺言でした。
息を引き取る直前、
「旦那様が築き上げ、分け与えた富(書)は腹を満たすことはできないけれど、心を満たすことはできる。心が満たされれば人は優しくなれましょう。目の前が明るくなりましょう」
と、いうていの最高の賛辞に、「そっか」と微笑んだ蔦重。