皇室の祖神は天照大神ではなかった──古事記・日本書紀から最初の皇祖神・高御産巣日神の正体を考察 (5/9ページ)
すなわち、高御産巣日神と天照大神を比較した場合、本来的には高御産巣日神の方が、より至高神として認識されていたと考えられるのです。
天照大神と高御産巣日神は婚姻関係で結ばれていた前項では、天照大神よりも高御産巣日神のほうが、より至高神的な存在として認識されていた可能性について述べました。では、両神は神話の中で、どのような関係にあったのでしょうか。
天照大神は、伊邪那岐命(いざなきのみこと)が禊(みそぎ)を行った際に誕生した「三貴子」(須佐之男命・月読命と並ぶ一柱)です。一方の高御産巣日神は、天地が分かれ始めた混沌の神代に出現したとされる「別天つ神(ことあまつかみ)」の一柱であり、きわめて原初的かつ特別な存在とされています。