『豊臣兄弟!』ただの“母の日回”ではなかった!なか・寧々・お市、三人の母が残した「覚悟の言葉」を考察 (5/8ページ)
ひさびさに登場した寧々は、今までとはガラッと変わり、前髪もなくなりセンターパーツにした長い髪と上質な着物姿で、すっかり大名の奥様という落ち着きと貫禄が増していました。
寧々は小一郎に初めて「私は幼き頃に父と母に貰われた子なのです」と打ち明けます。実際、寧々の実父は織田家の家来・杉原助左衛門(または定利)で実母は朝日と伝わっています。(なぜ浅野家に養女にだされたのかは諸説あり)
ドラマの中で寧々は、「自分は養女であったけれども、浅野の両親は慈しんで大切に育ててくれた。だから自分もそうでありたい。」と言います。
気が強くてちょっとわがままだけれども、屈託のない性格で明るい寧々。
以前は、夫・秀吉の女遊びに怒り「女遊びは許しませぬ!」と言いつつ「自分には子が産めないから、ほかに好きな女性ができ子ができたら身をひく」と泣いていたこともありました。けれども清正と正則を預かり見守るうちに、「子を産めなくても育てることはできる」という自信がついたようです。
二人が幼い頃の場面はありませんでしたが、きっと愛情を降り注いでくれる寧々を慕い懐いて育ったのでしょう。「二人とも私の可愛い子たちです」と、彼らを見守て微笑む寧々の表情は、自信と慈しみに満ちていました。
実際、寧々は豊臣秀吉の精神的な支柱となり、豊臣家の人事を支え外交官の役目を果たし、子飼いの家臣を育て……と、大活躍をした『戦国最強のファーストレディー』。あの織田信長も徳川家康も一目置くようになったほどの人物です。
「母の日」らしく、天下人のパートナーに相応しい「堂々とした母」になって再登場した寧々が印象的でした。