『豊臣兄弟!』ただの“母の日回”ではなかった!なか・寧々・お市、三人の母が残した「覚悟の言葉」を考察 (7/8ページ)
浅井長政の存在をタブーにせず、幼い姫に褒め言葉を贈るノブの気遣いが優しい。長政のことは大好きでしたものね。
お市と二人きりになって思わず、ため息をつく信長。「あの子らが怖いのは兄上のほうでしょう」と指摘するお市に「相変わらず手厳しいのぉ」と気まずそうに表情を変えます。
「心配には及びませぬ。兄上は長政殿を最後まで助けようとしたと子らには伝えている」というお市に、「しかしそうはならなんだ。すまぬ」と頭を下げる信長。頭を下げたのは意外でした。本気で助けるつもりだったということだったのでしょうか。
夫・長政の介錯をした時に覚悟を決めたというお市。
「行くも地獄 戻るも地獄 ならば前へ」「あの子らが同じ思いをせぬよう 兄上が作ってくだされ」
思い返せば、長政はお市に三姉妹のことを「そなたのような姫に育ててくれ」と頼んでいましたね。気丈な茶々は、母・お市の方によく似た気性のようです。
のちに秀吉の側室となり子を産んで、最後には豊臣に引導を渡す役目を果たした茶々(淀殿)。
さすがの母・お市も、織田と浅井の血を引いた自分の娘が、豊臣に幕を下ろす役目を果たす……そこまでは想像もしていなかったでしょう。
「行くも地獄 戻るも地獄 ならば前へ」絶対的な強さと覚悟をまとった母の言葉は沁みました。