『豊臣兄弟!』ただの“母の日回”ではなかった!なか・寧々・お市、三人の母が残した「覚悟の言葉」を考察 (3/8ページ)
「言い方」はかなりアレなのですが、「豊臣家は百姓あがりで、反物の良し悪しなどわかるまい」と安物を売りつけようとする悪徳商人に騙されていることを皆に教えるとともに、商人にも「この豊臣家には見る目を持つ武家の娘もいるんだぞ。なめんなよ」と釘を指したのでしょう。
慶なりに、豊臣家を心配し歩み寄っている感じもしました。(ほんと、言い方が…)
そして、注目は最後の宴会の場面。『最強スター家臣団』を構築する選抜大会を経て、信頼できそうな優秀な家臣を選び、満足そうな秀吉は宴会を開きます……。
ニューフェイスも古参の家臣も皆で飲めや歌えの楽しそうな様子を見て「よい家臣に恵まれた」と満足そうにいいながらも、「上手くできるかの」と不安に襲われる秀吉。
そこに、「あんたらならできる」と言いつつ、件の銀色の反物を使って作った打ち掛けを羽織って登場したおっかさま。安物と承知の上で買って仕立てたのでしょう。なかにとっては、大切な息子からの贈り物。それが、安物だろうが・質が悪かろうが・ぼったくられていようが、関係ありません。
「ま〜た、いいかげんなことを」という小一郎に「いいかげんじゃないよ。あんたらならできる。あんたらだからこそ、できる」というなか。
楽しそうな家臣たちのほうを見ながら、「あんたらは、ずっと向こう側にいたんじゃないか。あの頃、あんたらが“いてほしかった”と思ったようなお大名になりんさい」と。
母の「絶対的な肯定感」ほど、子にとって無敵に感じる援護はないでしょう。
「どうじゃこの着物!」と自慢するなかに「べっぴんじゃ!」と誉めつつ、「まったく安物がよう似合っておるわ。わはははははは!」と笑う兄弟。
母親に向かってすごく失礼なのですが、込み上げる不安や緊張がおっかさまの言葉で和らいだ様子。「安物の粗悪品と知りつつ息子からの贈り物なので喜んで打ち掛けにした母」を嬉しく思ったでしょう。