『豊臣兄弟!』秀吉が生涯悔いる見捨てた尼子勝久と家臣・山中幸盛との信頼関係…第22回を考察 (6/10ページ)

Japaaan

そばには蜂須賀正勝が黙って控えています。

「あやつらがわしを頼ってきたときはボロボロでのう」と語り始める秀吉。

その時のシーンが蘇ります。食うや食わずで逃げ回ってきた尼子軍に、秀吉は粥を作って振る舞いました。

五臓六腑に染み渡る粥の旨さと感謝の気持ちから、涙をこぼしつつ勝久と鹿介は、粥腕を持って立ち上がり

人の世は夢のまた夢 これ一定…
楽しきも醒めやることも これ一定…

人の世が夢のまた夢であるというのは、間違いなく確実なこと。それが楽しいというのも絶対に本当。いつか夢から覚める(死ぬ)というのも絶対に避けられない事実なのだ)

という内容の歌を歌いだし、尼子の兵たちも涙をこぼし泣き笑いしながら粥を啜ります。

その場面を思い出す秀吉。

「勝久は、熱いものを食うたら、諦めかけていた熱い思いも蘇ってきたなどと申してのう」と。

「共に毛利を討とうと約束したのじゃ」「わしはどうしたらええのじゃ」と、声を震わせて泣き出しました。これは辛過ぎる。

そばにいたのが、正勝だからこそ泣けたのでしょう。ただ何も言わず背中をさすろうとしつつもやめる正勝。泣けた場面でした。

そこに突然の土砂降り。「やめろ〜!粥が冷めてしまうではないか」と天に向かって吠える秀吉。見捨てる尼子軍にせめて届けとばかり万感の思いを込めて炊いていた粥なのでしょう。

そして、半兵衛が倒れたと官兵衛が知らせに来ます。「殿、潮時でございます。殿」と声を振り絞る正勝。これを告げるのも辛い。でも、この局面で秀吉を促せるのは彼しかいません。

土砂降りの中、上月城に向かい土下座して「引き上げじゃ〜」と声をあげますが、このときの強烈な斬鬼の念は心に深い傷となり一生残るでしょう。

その後、上月城に籠っていた尼子軍。覚悟を決めた尼子勝久たちと家臣らが最後の粥を皆で啜ったあと、立ち上がります。

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