朝ドラ『風、薫る』別れの時へ…バーンズ先生が残した名言と軌跡━━実在モデルが日本に残した偉業 (5/10ページ)
バーンズ先生(アグネス・ヴェッチ)が高く評価をしていた直美(鈴木雅)(NHK「風、薫る」公式サイトより)
昭憲皇太后を感動させたアグネス・ヴェッチの看護アグネス・ヴェッチは、旧エディンバラ王立救貧院病院看護学を卒業する際、「特別に優しく親切。彼女は病棟を家庭のようにする技術をもっている」と評価されています。
ヴェッチは、ときの明治皇后を感動させたというエピソードがあります。
あるとき、帝都医科大附属病院の外科室に、痩せ衰えた重症の大腿骨膜炎の男児が運ばれてきたときのこと。「もう手の施しようがないのでは」と誰もが感じるような状態で、病室には臭気が立ち込めたそうです。ところが、ヴェッチは平然と病室に入り込み、隣の部屋を打ち抜き看護婦の控え室を作ったのです。
そして、徹底的に衛生管理をし男児の看病をしました。
そのときに訪問した皇后(後の昭憲皇太后)は、ヴェッチたちのスキルや知識の高さ、まるでその男児の母親かのような献身的な看護を目の当たりにして感動したそうです。