『豊臣兄弟!』信長の草履がつないだ“兄弟の絆”…第28回「急げ!秀吉」で織田から豊臣へ託されたバトン (7/8ページ)
NHK「豊臣兄弟!」公式「X」より
信長からもらった「草履」で初心に戻るさて、尼崎城で再会を果たした豊臣兄弟。
今だに「信長様はどこかで生きておられる」と己に言い聞かせる秀吉と、そんな兄の姿に耐えかねた小一郎は本気の殴り合いをしました。ここまで泣きながら、手抜きなく本気で殴り合いの喧嘩になったのは初めてでしょう。
二人に冷静さを取り戻させたのは、割って入った小一郎の義理の息子・与一郎(大西利空)でした。
彼が取り出したのは、慶(吉岡里帆)と寧々(浜辺美波)が託した、信長の草履でした。
あれは、第4話『桶狭間』。
以前、土間に置いてあった草履を、父の仇の草履と勘違いして盗もうとして信長に見つかってしまった兄弟。
かの有名な「草履を温めておきました」で誤魔化そうとするも、季節は初夏。
いぶかる信長に、小一郎は「間もなく雨が降る。濡れてはいけないと思って草履を懐に入れた。長年百姓をしていたのでわかる。鳶が低空飛行をしているので雨が降る」といいました。
その言葉のおかげで、織田軍は鉄砲が雨で濡れないように包む準備ができたのです。その手柄の褒美に、信長は草履を脱ぐと二人に片方ずつ渡しました。
「草履は片方だけでは何の役にも立たん。互いに大事にいたせ。」
あの時の草履を家宝にしていた豊臣兄弟。まさか、ここで伏線回収となるとは。
「わしが太陽になって、上様が作り上げたこの国を照らし続けまする」と信長に告げた秀吉に、「しっかりしろ。俺が作った世をお前たちが守れ。」そんな思いでハッパをかけたような気がしました。
怒鳴られたり殴られたり殺されそうになったりしながら、ひたすらに信長を愛し、百姓から侍、そして大名へと快進撃を続けてきた豊臣兄弟でした。