捜査の仕方をも変えた歴史的殺人事件10+1選 (11/14ページ)
しかし、法廷内で十代の女の子たち(親に隠れて降霊術を行い、村中を集団ヒステリーに陥れる元凶にもなった)が「サラ・グッドとジョン・プロクターが私たちをつねったり首を締め付けてきた」と繰り返し主張したためその2名が死刑になったりもしました。
発足した委員会は、「魔女による魔法が人々の魂を停止させるために殺人を犯していた」としましたが、霊的な証拠が認められるのかどうかについて多くの議論が、セイラム村の中ですら飛び交っていました。ですがこの議論に終わりはなく、誰もが「霊的証拠」採用を禁止することに反対せずにいました。それはマサチューセッツ湾直轄植民地の初代総督ウィリアム・フィップス、そしてフィップスが刑事犯採決のために主審判事に任命した副総督のウィリアム・ストウトンでさえも、です。
4ヶ月近く行われ続け、やっと終わった採決ですが...誰かが「フィップスの妻も魔女だ」と言い出したことを皮切りに事態は急速に動き出します。フィップスはその権限により、その後起こった魔女裁判も全ては法廷で開かず、1ヶ月もかからない内に審議中のものも全て打ち切ります。そして彼の独断で、根拠に乏しい「霊的証拠」採用はそれ以降禁止としたのでした。