捜査の仕方をも変えた歴史的殺人事件10+1選 (8/14ページ)

Kotaku

被害者のひとりは数時間生き延びることができたのですが、結局ほとんどの事を口にすることはなく、事件の詳細はあまり語られなかったようです。

「聖ヴァレンタイン・デイの虐殺」と呼ばれたこの事件ですが、生存者も目撃者もおらず、ただ警察官を疑う者が何名か居た程度で終わりそうになっていました。

そこで登場したのが、第一次世界大戦時に軍隊で集中的に銃火器の研究をしていた科学者のカルヴィン・フッカー・ゴダード博士。彼は発砲後、銃弾に刻まれるバレルの溝の痕...つまりライフリングマークが人間の指紋と同じようなものだと気が付いた人でした。

博士は犯行現場に残された証拠から、銃の型を判明させることに成功し、警察官が持つ全ての銃火器から犯行に使われたものを割り出そうとしました。しかもその作業から、銃火器の種類だけでなくライフリングマークによる個別の銃を断定する方法も確立。

ついには、アル・カポネの用心棒フレッド・バークが別件の警官殺しで捕まり、使ったトンプソン・マシンガン2丁が先の虐殺事件でも使われたものだと判明したのです。これ以降、ゴダード博士のやり方で銃弾から拳銃が割り出されるようになり、検死や証言などとは別のにこの方法でも証拠集めが出来るようになったのでした。


3:史上初の科学捜査

バラバラになった物証がピッタリくっついたために暴かれた犯行で、一般的な法医学書には大体記載されている事例がこちら。

1784年のこと、ジョン・トムスがエドワード・カルショウの頭にピストルを発砲し射殺します。その動機については不明なままですが、トムスはポケットに小さく千切られた新聞紙の切れ端を持っていました。

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