捜査の仕方をも変えた歴史的殺人事件10+1選 (12/14ページ)
オマケ:科学捜査でも判らなかった毒殺
科学を欺いた悪女アデレイド
アデレイドとエドウィン・バートレット夫妻の結婚生活は上手く行っておらず、妻は他所で牧師を愛するようになり、夫は梅毒で治療のため大量の水銀を摂取していました。
いつからかもう同じベッドでは寝ないようになっていたふたりですが、寝室は共にしていました。でもそれは1886年のある日、エドウィンが死体で見つかるまでは...です。
しかしエドウィンの死因は、水銀ではなくクロロホルムの大量摂取ということが判ります。普段なら水抜きに使うクロロホルムですが、それはエドウィンの肺(普通の殺人では大量に吸気させるため)ではなくお腹から検出されたのです。そして彼の銀行口座履歴から、アデレイドが牧師に大量の毒物を買わせたことが記載されていたのです。
アデレイドは自分の夫を殺すために、愛する牧師を毒物の購入に遣わせたことを認めただけでなく、普段から夫にクロロホルムを使用していたと供述。夫の病気は欲望と共に彼を狂わせていたため、彼自身がそれ以上おかしくならにようにクロロホルムを使っていたというのがその理由なのだそうです。ですが夫が遺体で見つかる前の晩だけは、クロロホルムは与えていないと言うのです。