ストーリーテリングとは何かを教えてくれる、完璧に近い映画10選 (5/9ページ)

Kotaku

例えば、ブリッジスがピザを持ってくるところ、もしくはダウニー・Jrとパルトロウが口喧嘩をするシーンはとても自然で、彼らが長に渡って関係を持っており、それが変化しつつあるということを観客に伝えるのに役立っています。

アクション映画のジャンルとして、クライマックスに多少の物足りなさを感じますが、本作のテーマとキャラクター構築の上では完璧なまとめ方だったと言えるでしょう。



■『マルコヴィッチの穴』

私利私欲のために利用されるマルコヴィッチ


奇想天外なストーリーを展開させるのが得意なことで知られるチャーリー・カウフマン。本来ならば、『マルコヴィッチの穴』だけでなく、『エターナル・サンシャイン』や『アダプテーション』もこのリストに加えたいところでしたが、今回は有名俳優の頭の中に入り、その脳内を体験できるという混乱をきたす内容に加え、監督の初長編作品である『マルコヴィッチの穴』をチョイス。

カウフマンは概念や理論、非現実的なストーリーのマスターであり、作品の中で奇妙な物体によって人間のエゴやアイデンティティがワープするということに焦点を合わせた素晴らしいストーリーテラーでもあります。

『マルコヴィッチの穴』は、ドアをくぐると有名俳優の頭の中に入り、観察したりコントロールすることができるという不思議で強烈なアイディアだけで観客の心を掴んだのではなく(勿論、最初はそうだったでしょう)、驚くほど個人的な理由でマルコヴィッチを利用するクレイグ(ジョン・キューザック)の自己中心性と、彼の人生の終わりをもたらす誘惑といった要素が加わり、ストーリーとしてしっかりしたものが出来上がっていたからこそ、考えさせられるものに仕上がっています。

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