湯浅監督が全話解説! 『ピンポン』無料配信特設サイトがすごい (10/13ページ)
湯浅 ポピュラリティあるものを作りたいっていうのは『ピンポン』に限らないですけどね。だんだんそういうふうに考えるようになってきました。僕も原作が好きだから、本当は原作のままでいい気もするんです。でもやっぱり新たにTVアニメで見る人のことを考えると、もっと見やすい方がいいし、今の感じになってた方がいいし、新しいものが入っていた方がいいと思うんですよね。
第7話イエス マイコーチ
第8話ヒーロー見参
――オリジナル要素の多かった第5~第7話を経ての第8話です。
湯浅 松本さんに第6話、第7話のプロットを見せた時、「これ、入らないですよね?」って言われたんです。自分でも盛り込みすぎかなとは思っていたんですが、そうしたら案の定やっぱり入らなかった(笑)。それで第8話の冒頭で百合枝が怒っているシーンがありますが、あれは第7話のバレンタインのエピソードの続きなんです。話数をまたいだので、なんで怒っているか、ちょっとわかりにくくなってしまいました。
――第8話からクライマックスに向けて、映像もぐっと力が入ってきます。
湯浅 第8話は、演出の許さんがすごく安心してお願いできる人でした。エピソード的には、チャイナにすぐには負けてほしくなくて、1回かっこいいところを作ってあげたかったんです。でないと1年前に負けて、ワンタン作ったりカラオケばっかりして、結局また負けちゃう、みたいに見えちゃうので。チャイナにもチャンスがある感じにしたかったんです。そういう意味では試合もちゃんと盛り上がって。ちょっとお母さんの件も入れられたし。原作の展開の中でうまく足し算できたのかなと。
――素朴な質問ですが、指先でボールを回したり、回したボールをラケットにはわせたりするのは、よくやられることなんですか。
湯浅 練習方法でボールを回転させて動体視力を鍛える、というのがあるそうです。やり方は卓球取材に協力してくれた北脇(慶亮)さん選手から教えてもらいました。ただ、練習としてはすごくポピュラーな感じではないので、チャイナが教えるぐらいがいいのかなと思って採用しました。回転は僕も練習しましたけど短い間ならできますよ。