湯浅監督が全話解説! 『ピンポン』無料配信特設サイトがすごい (4/13ページ)

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第2話スマイルはロボット



第3話卓球に人生かけるなんて気味が悪い

――第3話ではインターハイが始まります。

湯浅 第3話は画面分割が一番ピークに達した話数ですね。第1話はそんなに分割していなかったんです。それで第2話で積極的に始めて、第3話はちょっと行きすぎた(笑)。なので第4話以降からはまたちょっと減っていきます。第3話では、トイレでドラゴンとアクマが会話するところで、ドラゴンのまわりにアクマの顔が次々出てきて喋るくだりは、画面分割がおもしろく使えたかなと思いました。マンガ的な見せ方というか。第3話の演出の荒川(真嗣)さんは、今動いているコマに視線を集めたいので、終わったコマは消したり色を抜いたりしてますね。インターハイが始まる時に全面にコマ並べてPANしたりと、3話は画面分割のピークです。

――カメラがトラック・バックしながら体育館で練習をしている風景をとらえるところは、Flashで制作したそうですね。

湯浅 Flashを担当したのはスペイン出身のファンマやアベルを中心にしたサイエンスSARUのチームです。以前、フランスの会社で仕事をした時に知り合いました。『ピンポン』に入る直前に『アドベンチャー・タイム』(カートゥーン・ネットワークで放送中のアメリカ製アニメ。湯浅監督はそのうちの1話「「食物連鎖(Food Chain)」を担当)を一緒に制作しました。Flashはシンプルなアニメーションをつくると、手描きよりきれいにできるんですが、難点は、パーツがバラバラで切り紙アニメっぽくなってしまうんです。でも、彼等の技術はそれが手描きにしか見えないんです。さらにチームの一人が卓球がうまい(笑)。それで参加してもらって、第1話のスマイルのメガネからカメラを引いていくところとか、今回の体育館でカメラを大きく引いていくところとかFlashでしか出来ないシーンを中心にやってもらいました。そういうカットは作画でやろうとすると難しいんです。動画の詰めがうまくいかないとスムーズに見えなかったり、体育館のようなカットでは物理的に相当大きな絵が必要だったり。それがFlashでは自然にできる。
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