湯浅監督が全話解説! 『ピンポン』無料配信特設サイトがすごい (3/13ページ)

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それだけに、逆に削る部分はかなり気を遣いました。本当は全部入れたいんですけれど、カッティングで尺を調整しながら、どれも惜しいなぁって思いながら削りましたね。

第1話風の音がジャマをしている



第2話スマイルはロボット

――小泉とスマイルの勝負が描かれます。

湯浅 最初はインターハイ予選が始まる第3話までいかないと盛り上がらないかなと思っていました。でも、第2話は月本がロボットであることをはっきり打ち出すということと、小泉との勝負があり、作っているうちに意外と盛り上がりそうだなって手応えを感じました。原作と変えたのは小泉がバタフライジョーに言及するタイミング。ちょっと早すぎる気がしたので、もうちょっと後にとっておくことにしました。後で改めて実写映画版を確認してみたら、やっぱり実写映画版もバタフライジョーの話題を出すのは後回しにしていて、同じようなところを気に掛けたんだなと思いました。あと第2話は、演出の伊藤(秀樹)さんがスライド(キャラクターを動かさないままスライドさせる演出)を多用したんですよね。それを見て「あ、意外にスライド使える」と思ったので、そこからいろんな形でスライドを入れるよう意識的に絵コンテを描くようにしました。

――『ピンポン』では原作のコマの分割を参考にした画面分割の効果もよく使われます。

湯浅 画面分割は分割にする分、作業はめんどうになる部分もあるんです。でも、アクションそのものはあまり長く描かなくてすむメリットはあるんです。それから見せ方についても、コマを一つずつ消していくとか、逆に増えていくとか、いろいろな見せ方ができる。コマの中の動きについても、ずっと動かすのか、1回動いたきりなのか選択肢がいろいろあって、実験をしながら面白いと思った手法をよく使うようにしていきました。画面分割の見せ方は、ある程度は担当の各話演出にお任せしました。終わったコマが残っているのが嫌じゃなかったらそのままでいいし、嫌だったらフェイドアウトさせてもいいし。だから、いろいろな見せ方が出てきましたね。

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