新世紀の音楽たちへ 第4回「同人音楽の中の民族音楽」 (7/9ページ)
もちろん、こうしたアイリッシュサウンドを魅力的に構成する人達もいる。近年はライブハウスを中心に様々なアーティストとコラボをする蒼咲雫さんもそうしたアイリッシュサウンドを魅力的に奏でる一人だ。今後はドイツに拠点を移されるそうだけれど、頑張って欲しい。

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同人音楽における「世界観」の表現
どうして同人音楽では「民族音楽」が広く流通しているのだろう。
その答えはよくわからない。ただ、かつて流行した「ワールドミュージック・ブームの名残り」とか「民族音楽ファンが多い」といった理由ではなさそうだ。
でも、そのヒントに「世界観と音楽」がある。民族音楽を取り入れたCDは楽曲だけではなく世界観も大きな魅力になっている。
霜月はるかさん(Maple Leaf)と日山尚さん(ねじごっこ)合同サークル「しちごさん。」が展開している「ランジェルドプロジェクト」がそうだ。「とある滅んだ国の 『記録(レコード)』を集めて彼らの世界を再構築する」プロジェクトシリーズとして展開している「ランジェルドプロジェクト」では、まさに異界的な音楽と歌詞が、ここではない別の「世界」を多角的に表現する。
幻想的な霜月はるかさんの歌声だけではなく、その音楽が紡ぎだされる背景も同時に提示されている。